幼い頃に住んでいた住居の地下室で私は部品を集めていた、何かを作る為の部品と言うよりか何かを破壊する為の部品だったのだろう、完成形が見える度に私は畏怖の感情を抱き、鉄で出来たエプロンを引き千切った、魔物が羽化した瞬間には、赤の呪いが見えて、そいつらは背徳的で独善的でカルタ遊びをするように、身体のパーツを鎧で固めた、精神を形成した魔物たちは獅子であり巨像であり生物であり細胞でありひとつの巨大な脳であり、鎖で絞め殺さねば取り殺されると毎晩私はそのせいで悪夢に苛まわれた。
ハイウェイ、黒いゴミ袋の中の用具、何に使う為の物なのか?今をもってしても謎である。解体されたビルの工事現場で、「ある音」を私は聞いた。それはとても懐かしく、鮮明に思い出せる、氷のように温かく、虫歯のように行進していた、その「ある音」・・・は何だったのだろう?確かなのは聞いてはいけないものであったということ。百足の触手のように穏やかに這いずり回り、悪寒は記憶を呼び起こす。鬼がいた!鬼がいたぞ?時計が鳴る。どういうわけか食事の時間・・・か?
誰のことを言っている?
あなたは誰のことを所有している?
息をすることで存在を誇示している?
無敵にはなれない。テレビゲームの画面とは違う。
ただ背後にある亡霊たちが合図を送ってくる。
「どいつよりも素早く生きろ」・・・と。
愛しき我が馬たちは魔法の道しるべに手紙を遺して
千の流の風に酔い痴れながら、コンクリートでつま先を穿る
夢魔の竪琴は女の首を寄せ集め、そこいらじゅうにある墓標には名がない
名を持つべきなのか?
名をつくるべきなのか?
名を所有してしまうことで、あなたは既に間違っていたのだ
名など出来ることなら捨ててしまうことだ
わが身から切り離されたその名はあなたの呪いの一部であり
言葉を発する度に、飛行場から爆発音!!核汚染された水槽
アイデンティティを捨てよ、地獄の土地に立て!
抹消、名のないものからの電信を今日も私は受け取るだろう
そいつが言うには使徒たちは瓶詰めにされた
楽園の林檎はなくなった
あるのは恐るべき無数の実体どもと残余だけ
ああ・・・首からうえはもはや何処にも存在しない
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