2019年12月26日木曜日

傷つき、疲れ果て、時間を浪費するだけの陶酔感、完全に失敗している、生まれながらに背負った失敗の烙印がここにあるのがお前らに見えるだろうか、胎内で暴れ回り母親の腹を突き破ってやれば良かった…血を吐き忌み子だと頬を叩かれたのがおぼろげに記憶されている、左様、因縁は何世代にも渡って受け継がれるのだ、脆く儚く命の細いコードは既に最初から脱線している、舵をとるのが手先の震えた不器用な酔っ払いなので、あからさまに気の赴くままに進むだけで、何も成果など残せない、白旗宣言は際限なく行っているのに、まだ追い詰めるか鬼畜の酔っ払いめ!!!!愚弄、鎖国している鉄錠網で身体は縛られている、身動きなどとれるわけもない、宗教に寄り縋ることで、人、人、人、はどうにか異次元に偏ることなく、パラノイアックな頭痛の病魔に冒されることもなく、地に直立して賛歌を詠うことが出来た、それはいわば哀しき奇人たちの祀りと言えよう、さあ、踊れ、踊り狂え、今晩突風に煽られてもどうにかこうにか火の粉を消さずに、尖った神経を逆撫で、あなたは綺麗に酔い痴れて、白衣を纏い、錯乱し、燃え上がった衣は空中に浮かぶ、頭上の笠の引っかき傷を背中に遺し、細い足が地べたに転がる、雲の上から沢山の化け物たちがやってくる、胃、腸、内臓・・気管は凡て浚われて、器官なき肉体、優美な肉体、そこにあるべき肉体、白い肌の皮は衣に重なり、風に漂う、精神はいずこへ向かう、脳の破壊と共に活動は停止する、ネジで巻かれた機械人形、森林のホトトギスの声は死者たちの賛美歌であろうか、精神は洗われたのだ、憂鬱と戦慄の詩において、もう過去の悪徳に苦しむこともなかろう、愚かなる結晶よ、人間よ、白い霧に覆われてまどろみの中あなたは夢を見る、刑場、処罰を迎える囚人たちの目はもはや一点の曇りもなく、抵抗することはない、頭蓋骨が次々と金槌で割られ、民衆はその様を見て歓声が沸く、死者たちの末裔、アリストテレスに始まりフーコーに帰結する、囚人たちの歯が飛び散って、その歯を民衆が拾い集める、勇猛である勲章として、襟を立て背筋を伸ばし敬礼して英雄は刑場を去る、英雄は幾万の悪夢を見ることをまだ知らない、シーツはベッドから剥ぎ取られて、身体の浮遊感、消えろ、殺人者に対する怨念よ、消えろ、隣で寝ている太った妻よ、哀しげに反響する、死者たちの声が、洞窟の中で、軋む、死者たちの骨と肉片が、死者たちに干渉してはならない、死者たちを名誉づけてはならない、死者たちの思い出を改竄してはならない、死者たちのことを語るとき最善の礼儀を尽くさなくてはならない、死者たちはすべて知っている、それゆえあなたのことも、周りを取り囲むすべてを死者たちは知っている、悪夢が現実となるとき、英雄はこの世のものとは思えない雄たけびをあげ、苦しみ悶え、転げまわり死ぬだろう、英雄など幻想にすぎない、脆いただの人間だ、英雄は千の悲しみと憎しみを背負っている、英雄が意気揚々と演説を行うと同時に死者たちは集う、日に日に痩せ細り、身動きが取れなくなった時、英雄は英雄でないことを知る

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